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国境なきユマニチュードの活動紹介

About the activities of Humanitude Sans Frontières

署名団体 インタビュー

【前編】コロンビアの「小さな天使」から、愛と尊厳のリーダーへ — アルベイロ・ヴァルガスと守護天使財団

Fundación Albeiro Vargas & Ángeles Custodios

アルベイロ氏と守護天使たち
出典:公式Instagram Fundación Albeiro Vargas & Ángeles Custodios

前回の「IGMインターナショナル」に続き、「国境なきユマニチュード憲章」に署名した各団体の活動を継続してお届けします。

第二弾となる今回は、南米コロンビアにて40年以上にわたり高齢者支援に取り組んできた「アルベイロ・ヴァルガスと守護天使財団」(以下、「財団」)の創設者、アルベイロ・ヴァルガス氏(以下、「アルベイロ氏」)にオンラインインタビューを行いました。

インタビューの内容は後編で詳しくお届けしますが、本編ではまず、アルベイロ氏の活動の概要と、その原点となった幼少期からこれまでの歩みについてご紹介します。

アルベイロ・ヴァルガスと守護天使財団について

アルベイロ・ヴァルガスと守護天使財団(Albeiro Vargas & Guardian Angels Foundation)は、社会的に脆弱な環境に置かれた高齢者の保護と尊厳ある暮らしの実現、そして福祉の向上に取り組むコロンビアの非営利団体です。創設者であるアルベイロ氏が幼少期に始めた身寄りのない高齢者への支援活動を原点とし、40年以上にわたり地域に根差した活動を続けています。

子どもや若者が高齢者を支える「守護天使」プログラムなどを通じて、高齢者の心のケアと孤独の解消に取り組むとともに、未来を担う子どもたちの思いやりや社会貢献意識を育んでいます。世代間交流を活動の柱とし、人と人とのつながりを大切にした地域づくりを推進しています。

9歳で「守護天使」を結成。孤独な高齢者に寄り添い続ける「守護天使」の歩み

南米コロンビアのブカラマンガ市。6歳のアルベイロ少年が病の祖父ジョセフィートさんに寄り添い、献身的に看病したことから、物語は始まります。祖父の他界後、7歳になったアルベイロ少年は、街に暮らす孤独な高齢者の存在を目の当たりにし、毎朝水筒に温かいコーヒーを淹れて配り歩く「魔法のコーヒー」と呼ばれる活動を開始しました。

9歳になると、一人の力だけでは支援に限界があることを悟ったアルベイロ少年は、遊び仲間を集めてボランティア組織『守護天使(Guardian Angels)』を結成します。子どもたちは、身寄りがなく生活に困窮している高齢者を訪問して話し相手となり、日常生活を支えながら交流を深めていきました。

こうした子どもたちの献身的な活動は、当初、地元の大人たちには奇異の目で見られていましたが、この活動を追ったフランスのドキュメンタリー番組『コロンビアの小さな天使(Little Angel Of Colombia)』が世界に放映されたことで、活動への理解と支援が大きく広がります。放送をきっかけに世界中から支援が寄せられ、その後の財団の設立と高齢者支援施設の整備へとつながっていきました。

<財団のユニークな取り組み>

世代間交流モデル(守護天使プログラム)
9歳から16歳の子どもたちが訓練を受け、高齢者との交流活動やレクリエーションに参加します。子どもたちは高齢者の人生経験や価値観に触れながら学びを得て、高齢者は子どもたちとの交流を通じて活力を得るという双方向のケアが実現しています。

独自の通貨「オルミーガ(Hormiga)」
財団が運営する高齢者施設内での軽作業を通じて得られる通貨です。施設内の売店で買い物ができ、高齢者が社会とのつながりや自らの役割を実感する機会を創出しています。

持続可能なビジネスモデル
コロンビアでは高齢者間の経済格差が大きいことから、富裕層向けの有料施設「カサ・マジョール(Casa Mayor)」の収益を、身寄りのない生活に困窮した高齢者に向けた無償ケアの運営費に充てる仕組みを構築しています。

【コラム】 コロンビア ブカラマンガとは

コロンビア地図

出典:OCHA Colombia – Location Map (2013) ※本地図は元データの一部にマーカーを加えて作成(CC BY 3.0

 

南米コロンビアの首都ボゴタから北へ約400km(飛行機で約1時間)、ベネズエラ国に近いアンデス山脈のふもとに位置し、年間を通じて20〜30℃前後の温暖な気候に恵まれています。

人口約62万人の地方都市で、緑豊かな「公園の街」として親しまれています。

また、産業の街としても知られており、靴や革製品の製造、コロンビアコーヒーやタバコの生産も行われています。

地域のユニークな食べ物として有名なのが、「オルミーガス・クローナ(Hormigas Culona)」と呼ばれる巨大な女王アリです。カリカリとしたナッツのような香ばしさで、古くからこの地域の先住民文化の中で親しまれてきました。

このアリの名称は、財団独自の通貨「オルミーガ」の由来でもあります。

次回【後編】では、アルベイロ氏へのインタビューをお届けします。

40年以上にわたり高齢者支援に取組み続けてきた原動力とは何か。そして、財団が大切にする「愛」と「尊厳」のケアとは―――。財団の核心に迫る対談の模様を、ぜひご覧ください。

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